周りに頼れる人とかいないと、どっちかが体を壊すと、必ずどちらかが助けてあげなきゃならない。特に、みきおが病院に行かなきゃならない時は、もみおを見るためだけとは言え、ボクが家に居ないといけない。
どうも最近みきおの体調が優れなくて、昨日今日と病院に行く事になった。そんなわけで、今日も会社を午前半休。
よく晴れた今日は、みきおを病院まで送って行き、初めてのもみおと二人っきりのデート。
悔しいけど、おっぱいは出ないし、どこかに行くのも必ず三人一緒だったし、ボクともみおの二人きりってのは、本当に初めて。
今日は本当に温かかった。
平日の昼間に、お父さんが一人っきりで小さい子をベビーカーで押しているのは、相当珍しいのか、皆見てくる見てくる。。中には、あぁ…かわいそうなお父さん。的な目で見てくる人もいるし、リストラされてるわけでも未亡人(言うのか?)って訳でもないんだけどなぁ。
ちょっと知らない道をぶらぶら散歩して、たまに寄る大きめの公園に行ってみた。
満開だった。
もう、これでもか!ってくらい桜が満開。こんなに桜って、重そうになるまで花を灯したっけ?と、目の前に桜以外のものは見えないくらい。
初めて、桜をこんなに奇麗だって思った。
ベビーカーのフードを全開にして、もみおにもこの奇麗な桜を見せてあげた。
もちろん、もみおにとったら初めての桜。ちょっと眺めてたけど、眩しそうな顔して、すぐにボクの目を見てた。
こんなに幸せな時間はない。
残り少なくないフィルムにがっかりもしたけど、何か1枚で十分だなって。フィルムに残せないなんて、言ったら、自分を完全に馬鹿にしちゃう事になるけど、風とか、鳥の泣き声とか、もみおがいることとか、何か、1枚で十分な、そんな気がした。
そんなこと思ってる間に、いつの間にかもみおは寝ちゃってた。
病院の終わったみきおも合流して、満開の桜の下のベンチでお昼ご飯。
今日は、本当に春の日だった。
horio

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